みなさん、話したい内容を相手に伝える時に、工夫をされていますか?
話す相手に「伝える」ことは誰でもできます。しかし、相手に「伝わる」ように話すのって難しいですよね。
話したい内容が、相手に分かりやすく印象に残り、伝わる方法を紹介しますよ。
言葉だけでは、伝わりにくい
以前に、愛媛県の大三島にある大山祇(おおやまづみ)神社を、友人に誘われてガイドした時のお話です。
大山祇神社は、観光名所で毎日ように大勢の観光客が訪れます。観光客は拡声器から聞こえるバスガイドの話に、耳を傾けて、神社のことについて学びます。また、境内にある案内板を見て、神社ことを知っていくわけですね。
話を聞く団体の後列の人は、あまり話を聞いていません。どこの観光名所に行っても見る光景です。
イメージを膨らませる紙芝居
私と友人は、これらとは別の方法でガイドしました。手作り紙芝居という道具を使って、参加者の「聞く」だけでなく「見る」も加えたのです。
紙芝居の内容は、大山祇神社に祀られている、大山積神(オオヤマツミノカミ)の神話を題材にしたものです。絵も使って、伝えることで参加者はイメージもしやすくなります。
大山積神の娘「木之花咲耶姫」。2人いる娘のかわいい方。
神話ですので、登場人物を誰も見たことがありません。似ているとか、似ていないという判断はなく、話の内容をイメージできるかどうかが大切なんですね。
山の神様である大山積神が祀られているという説明だけでなく、そこからつながる物語を知りながら、散策することで、神社の見方が変わってきます。
簡単に作れる紙芝居
この話。某アウトドアメーカーの顧客を対象に大三島を体験するツアーガイドとして、私は担当しました。前記した友人は、愛媛県今治市を拠点に、全国各地でインタープリターとして活躍する「一般社団法人をかしや」の菊間代表理事(通称:まろ)。
ツアー前夜の打合せ中のこと。
ということで、紙芝居をツアー前日に作ったわけですよ。
いかがでしたか?
紙芝居を使った相手に伝わる工夫の事例を紹介しました。
伝えたつもりが伝わっていないことは、よくあります。ちょっとした小道具を作成し利用することで、効果は全然違いますよ。
ぜひ、試してみてくださいね。