「ダメ出し」という言葉に、どんなイメージがありますか?
「ダメ出し」という言葉に、良いイメージを持っている人は少ないはず。
ダメ出しは、できていない点を指摘して終わり。指摘された人は、改善方法も分からないし、いい気持ちはしないです。
指摘を受ける人が、前向きに気持ちよく改善点を修正できるよう「フィードバック」をするといいですね。
フィードバックは、良かった点・改善点・改善方法を伝える
フィードバックは英語にすると feed back です。「feed」=(食べ物を)与える、「back」=返す、という意味です。指摘を受ける人が、「返されたもの(改善点)を栄養として吸収し、成長する(改善方法)きっかけになる」ということです。
改善方法は分かりやすいのが、いいですね。
これに加え、もう一つ大切なことがあります。それは良かった点を伝えてあげることです。
改善点と改善方法だけだと、『改善点しかなかったのか・・・』と受け取る人もいるでしょう。
指摘を受ける人が、気持ちよくフィードバックを受け入れやすいよう、ひとつでも良かった点を伝えるといいですね。
フィードバックは、自分が気付かない窓を広げてくれる
フィードバックをすると、指摘される人がどう変化するのか、図で確認してみましょう。
自分と他者の関係を、「知っている」「知らない」という項目を付け、4つに分けています。これをジョハリの窓と言います。
- 開かれた窓(自分も知っている・他者も知っている)
- 気付かない窓(自分は知らない・他者は知っている)
- 隠された窓(自分は知っている・他者は知らない)
- 未知の窓(自分は知らない・他者も知らない)
赤い矢印がフィードバックについて。他者からフィードバックを受けることで、気付かない窓の面積が狭くなっていきます。フィードバックは受ければ、自分が成長できるきっかけにつながります。
青い矢印は自己開示です。隠された窓の面積を狭くすることは、他者に自分のことを知ってもらえます。すると、自分の情報を得た他者は、フィードバックをしやすくなりますよ。
いかがでしたか?
「ダメ出し」と「フィードバック」では、ずいぶん違いますね。ダメ出しする文化はなくし、フィードバックする文化が広まるといいですね。