こんにちは、まつりです。
自分の欲しいモノに出合って、手に入れる準備ができているのに、手に入らなかった経験をしたことがありますか?
例えば、こんな感じです。
今日のお昼ごはんは、どうしてもハンバーグが食べたい気分です。ハンバーグ以外は考えられません。 そこで、ハンバーグが美味しいカフェに行くことにしました。 カフェに入って席に座ると、店員からメニュー表を渡されます。 見るとたくさんのメニューがありますが、今日はハンバーグと決めているため、すぐにハンバーグを注文しました。 『ハンバーグですね。かしこまりました。』 注文を受けた店員は、厨房に行きます。 注文後、ますます膨れ上がるハンバーグを食べたいという気持ち。 ワクワクして待っていると、厨房から店員があなたの席に来て、こう告げました。 『大変申しわけございません。本日、ハンバーグは売り切れております。』
この客の立場だったら、どんな気持ちになりますか?
ガッカリしたり、悲しくなったり、もしかしたら怒る人もいるかもしれません。
『えー!メニュー表にハンバーグって書いてあるやん!』って、普通は思いますよね?
こんな体験を飲食店ではなく、不動産で私が体験したことを紹介しておきます。
物件発見1日目
2018年から某事業を実験的にやってみたいと思っていた私。(まだ動き出していないため、今は某事業としておきましょう。)
この某事業には、ハコ(建物)が必要です。このハコの条件は、いろいろありまして、私が希望するハコには、なかなか出合えませんでした。
ある日、不動産サイトで物件を検索すると、見つけてしまったのです。
『この物件、ピッタリかも!?』
すぐに不動産屋に電話をして、物件が空いていることを確認しました。
『よっしゃ!』と、声に出して、家でガッツポーズをしたと思います。ひとりで。
すると、頭の片隅に置いていた某事業のアイデアが、どんどん出てくるわけです。
この時、アドレナリン分泌しまくりで(たぶん)、出てくるアイデアを紙に鉛筆で走らせていました。
そして、某事業に関わってもらいたい友人Aにメッセンジャーで連絡。
『いい物件見つけたので、事業開始にあたって相談したい』と。
すると、『明日の夕方以降ならOK』と返信あり。
明日の夕方が早くくることを願いつつ、物件を見つけた1日目が終了。
物件発見2日目
一夜明けて、物件を発見して2日目。
不動産のサイトを見ると、見つけた物件はまだ掲載されています。
そのページには「過去30日のページ閲覧回数」が表示されており、その数180くらいでしょうか。
6回/日くらいで、昨日閲覧した6回はおそらく自分だけ、と思ったりしていました。
夕方に居酒屋で友人Aと合流して、某事業のアイデアについて秘密会議が開かれました。
情報交換も含めビール2杯くらい飲んで解散する予定だったはずです、おそらくお互いに。
ところが、資金調達や事業展開のアイデアについて話がかなり盛り上がり、17時30分に乾杯して、居酒屋を出たのは22時。
ビールを何杯飲んだかも覚えていません。(アイデアは覚えています。)
この時にもう一人、某事業に関わってもらいたい友人Bが来れなかったのです。
友人Bとは翌日にモーニングミーティング(朝会議です)をする予定を入れて、物件を見つけて2日目が終了。
物件発見3日目
物件を発見して3日目の朝。
私と友人Aは昨夜に引き続き、これに友人Bも加わり、カフェでモーニングミーティング(朝会議)です。
某事業について、友人Bに話をすると楽しそうに聞いています。
それもそのはず。この時の私は某事業を開始することを決めていたので、それが表情に出ていたのです、きっと。
髭面の私が、おそらくキラキラ輝いていたことでしょう。
よほど怪しい物件でない限り、契約すると決めていたこの日。友人A・友人Bも含めて物件を見に行こうと、その場で不動産屋に電話をする私。
私『もしもし、▽▽の物件を実際に見たいです。今日の16時に見せていただけますか?』
不動産屋『▽▽ですね、承知しました。お客様、現地に14時でよろしかったでしょうか?』
私『いえいえ、16時です。よろしくお願いします。』
不動産屋『失礼しました。それでは16時に現地でお願いします。』
電話を切った後に、『16時と14時を間違えるなんて、可愛い奴だなー。すぐに契約してやるぜ!』と心の中で思う私。
内覧の電話予約後、3人での話は続きます。
すると、契約する気満々だった▽▽物件の大家さんが友人Bの知人ということが判明しました。
これは何かのご縁!
不動産屋に会う前に、▽▽物件の情報を少しでも知りたかったため、友人Bが大家さんに電話で情報収集です。
目の前からいきなり物件がなくなる
友人B『もしもし、■■(大家)さん? ▽▽物件について聞きたいんですけど。』
大家さん『・・・。』
電話の向こうにいる大家さんの声は聞こえませんが、間接的にも大家さんと繋がることで、やや興奮気味の私。
「この場で契約してもいいですよ。まあ、冗談です。ふふふ。」と、この時なぜか若干上から目線な妄想をしています。
友人Bと大家さんの会話が続いていくと、友人Bの表情が曇ります。それに気付いて、嫌な予感がした私。
友人B『そうですか、もう契約されている人がいるんですか。それは残念です。』
ん?
先に契約されている人がいる?
不動産サイトには、掲載されていますよね?
冗談でしょ?
これは友人Aのサプライズで、先に契約しているとかのドッキリの類では?
そう思って、友人Aを見るとなんとも言えない苦笑い。
あ、ドッキリではない。(当たり前か。)
友人Bと大家さんの会話は続いています。
友人B『えー!1ヶ月前にすでに契約されていたんですね。残念。』
1ヶ月前?
ウソでしょ?
じゃあ、不動産サイトに掲載されている情報はまぼろしですか?
この後、大家さんからIKKOのモノマネで「まぼろし〜!」とか言われるんですか?
と、どうでもいいことが頭をよぎります。
友人Bと大家さんの電話が終わり、▽▽物件を1ヶ月前に契約している人がいることを告げられる私。
少しでも足掻きたいので、さっき電話でアポ取りした不動産屋に電話をするわけです。
私『もしもし、さっき内覧予約した▽▽物件、すでに契約されているみたいです。確認してもらえますか?』
不動産屋『えっ?そうなんですか?少々お待ち下さい。』
もしかしたら友人A・友人Bが、大家さん・不動産屋まで巻き込んでの大掛かりなドッキリで、「契約者がいるなんてウソですよ。」って言うかもと、自分に都合のいい妄想をしながら、返事を待ちます。
不動産屋『確認させていただきました。お客様のおっしゃるとおりです。大変申し訳ございません。』
って、そりゃそうだ!
某事業に使えそうな物件を発見して、3日目の朝。契約する気が満々の私の前から、こうして物件は消えて無くなったわけです。
その瞬間から頭の中では、ある曲のフレーズがリピートで流れてくるのです。
それでは、聞いてください。TUBEで「ガラスのメモリーズ」。
見つめているだけで、この胸いつも震えていた
今でも好きよキラキラ ガラスのメモリーズ
さいごに
残念ながら物件契約を、することはできませんでした。
しかし、某事業がスタートした際には、笑い話にできればいいなと思って、記事にしました。
ちなみに本案件、いつも以上にフットワーク軽く動けた要因の一つに、1冊の本との出合いが挙げられます。
何か新しいことを始める時のハードルを下げてくれる感じがしました。タイトルとは違って、内容はしょぼくないので、オススメですよ。