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ひろしま自然学校のキャンプが、やっぱり楽しい!13泊14日の子ども長期キャンプ。(夏の分校1/2ヶ月@広島県北広島町)




まつり
こんにちは、まつりです。

今年も行ってきました「夏の分校1/2ヶ月」。(特非)ひろしま自然学校が主催する13泊14日のキャンプです。

プログラムディレクターとして関わって今年で5年目。いろんな人から『どんなキャンプなの?』と聞かれるのでレポートしておきます。

 

自然豊かな西中国山地にある廃校がメイン会場

広島市街地から車で80分、北広島町戸谷地区にある共盛老人集会所。ここが参加者である子どもたちとスタッフが寝泊まりし、生活する拠点です。

かつては小学校として、地域の子どもの学び場でしたが、1968年に廃校となりました。この校舎は建設計画時に地域の方々が、自分の山から材を集めて建設されたそうです。地域の方々にとっては、学校への思い入れや愛着が強い場所です。

 

廃校になった年に在籍していた児童が24名、キャンプの募集定員も24名としています。子どもたちは地域に当時の賑わいを、地域は子どもたちに山里の文化や技術を提供し合う場となっています。

まつり
このキャンプが始まった2000年から17年が経ち、高齢化地域が超高齢化地域になったため、交流機会が年々減少していくのは寂しいですね。

 

地域には清流「丁(ようろ)川」が流れ、いつでも川遊びが楽しめる、夏のキャンプには適した環境です。

 

「じっくり暮らす とことん遊ぶ」がテーマ

男女別の12名一部屋、共同トイレ、男女別時間制の風呂、食事は全員一緒に大広間、という毎日。

参加対象である小学4年生から中学3年生までの異年齢集団が、2週間の共同生活において自主性、社会性、協調性などを養うのに適した環境であることは間違いないですね。

 

2週間分の着替えを準備すると膨大な荷物になるので(そもそも2週間分の服を持っている人いるのか!?)、キャンプ中にみんな洗濯をしますよ。

 

食事はキャンプの運営を支えてくれるスタッフが大半提供してくれますが、時々作ったり、片付けは当番制となっています。もちろん、校舎内の掃除も当番制で毎日行っていますよ。

こうして自分たちで生活の基盤を整えながら、「じっくり暮らす」を実践します。

まつり
普段は両親などがしてくれて当然!と思っていたことも、いざ自分でやってみると大変さを感じる子どもたちも多いです。キャンプ終盤には家に帰れば家事を手伝うと言う子もちらほら。

 

毎日、生活体験をしながら、日中はひたすら遊びます。2週間のプログラムはこんな感じです。

 

「仲間がいるから、高い壁でも超えられる」「仲間がいるから、更に楽しい」体験を主催者がいくつか設定しています。

 

 

子どもやスタッフが遊びを発案して、この指とまれ方式で楽しむフリータイム。

 

毎日のように川で泳ぐ、飛び込む、潜る。

 

生き物を捕まえるたびに、歓声が上がっていましたね。

 

捕まえた生き物を水槽で飼育するのに、フリータイムの大半の時間を使っている子もいましたね(笑)。

 

疲れたら昼寝をしたり、

 

室内で静かに過ごします。

 

体力が回復したら、当然また外で遊びます(笑)。「とことん遊ぶ」が繰り返されていきます。

 

子どもたちが企画し、運営する時間を大切にする

キャンプ後半には、子どもたちがこのキャンプでやりたかったことを話し合い、1泊4食のプログラムを企画運営する「自分たちで創る2日間」があります。

 

また、実際の学校同様に児童会や生徒会のような自治組織「分校会」を設定しています。

 

子どもが中心となり、イベントやキャンプ最後の夏祭りは運営されますよ。

 

個性豊かなスタッフが子どもたちを全力でサポート

2週間も共同生活をしていれば、楽しいことばかりではありませんよね。ケンカをすることもあります。

 

病気、ケガ、時にはホームシックも。遊ぶ時だけでなく、子どもたちが困った時にも頼りになるグループカウンセラーという役割で大学生がサポートしているんですよ。相談相手になったり、宿題を見てあげたりすることもありますね。

まつり
この長期キャンプ、2000年が第1回開催なんです。その時のグループカウンセラーを私はしていたんですよ、ふふふっ。

 

常時子どもたちと表舞台に立つグループカウンセラーだけがスタッフではないですよ。裏舞台で食事や備品の準備などして、キャンプを支えるマネジメントスタッフもいます。

もちろん、心身弱った時に頼れる医療スタッフも。特別ゲストやスタッフOB/OGの訪問もあり、このキャンプは毎日のように新しい風が吹き込んできます。

まつり
2泊や3泊のキャンプだと、「楽しかった!」だけで終わるキャンプ。それも大切ですが、長い時間共同生活を通して、素の自分をさらけ出し、それを他人に受け入れてもらったり、その逆も然り。その環境で子どもはもちろん、スタッフも成長する過程(自分がそうだったように)が興味深く、この事業に関われることはとても嬉しいですね。