まつり(matsuri06)です。
キャンプで薪ストーブを使ってみたいと思っている人、多いはず。私もその一人です。
試しに購入できるほど安くもないので、友人から借りて使ってみました。
スチール製の「ANEVAY フロンティアストーブ」。
ソロキャンプとグループキャンプで2回ずつ。
実際に使うとメリットやデメリットが、よく分かりますね。
そして、自分が購入する際に重要なポイントも分かりました。
そこで、この記事ではキャンプで使用する薪ストーブのメリット・デメリット、購入する際にチェックするポイントを情報共有しておきます。
薪ストーブの購入を検討している人は、参考にしてみてください。
タップできる【目次】
薪ストーブのメリット
テント内で設置する仕様になっていないため、使ったのは屋外のみ。
そもそも、テント内使用を推奨していないメーカーがほとんどです。
それでも感じたメリットを4つ紹介です。
①薪の燃費がよい
いつもは焚き火台を使用しています。その際に燃やす薪の量は20kg。
試しに薪ストーブでソロキャンプの時に燃やした薪は、12kg。
焚き火台に比べて薪ストーブは、薪消費量が60%になっていました。
この要因として、炉内の体積が限られており、必要以上に薪を燃やせないことが挙げられます。
また、空気弁の調整により薪ストーブは高温だけど、薪をゆるゆる燃やせることも要因です。
②ほんのり暖かい
焚き火台からの直火熱と違って、金属プレートを通して熱が伝わってくるため、ほんのり暖かいです。
じわーっと伝わってくる熱が、とても心地よいです。
秋冬の寒い時期にしか活躍しないイメージが強い薪ストーブ。
しかし屋外で使用する分には、調理もできるためオールシーズン使えると感じました。
③薪が爆ぜない
焚き火をしていていると、薪が爆ぜて火の粉が飛んでくることありますよね。
それで服や寝袋に穴が空いた経験、ありませんか?
私はあります(笑)。
薪ストーブは炉内で燃焼しているので、その心配がありません。
ただし、乾燥していない薪を燃やすと、入り口を開けた際に薪が爆ぜることがあるので注意が必要です。
④調理道具に煤が付かない。
薪ストーブがあれば、もちろん料理もしますよね。
天板にダッチオーブンやスキレットを置いて。
直火調理と違って、1番良いのは調理道具に煤が付かないこと。
煤を取るために、たわしでゴシゴシする必要がありません。洗い物が一気に楽になります。
薪ストーブのデメリット
薪ストーブはメリットだけではなく、当然デメリットもあります。
こちらは2つ紹介します。
①車内や保管の際の場所を取る。
薪ストーブは大きいほど、暖かいし調理もしやすいです。
しかし使わない時は、場所を取ります。
車内や家で保管する際に、それを確保しなければいけません。
今回使用した ANEVAY であれば、果物コンテナ1個分ほどの場所が必要になります。
スチールやステンレス製の薪ストーブは、場所を取るのです。
この問題を回避できるのは、組み立て式のチタン製の薪ストーブくらいでしょう。
②メンテナンスが必要
薪ストーブはメンテナンスが必要です。
使用後には、煙突内部やトップに付着している煤を、取り除かなければいけません。(1回くらいサボってもいいんですけどね。)
塗装されているとはいえ錆びやすいスチール製は、雨などで濡れたまま放置すると錆びます。
使用後は、オイルを薄く塗る必要があります。ダッチオーブンのシーズニングに比べると楽です。
スチールに比べて、ステンレスやチタンはその心配と手間がないので、人気があるのがよく分かりました。
薪ストーブを選ぶ際のポイント
薪ストーブを実際に使って感じたメリットとデメリットを紹介しました。
ここからは購入するに当たって、注目しておくポイントを紹介します。
最初に伝えておくと、「絶対にコレが1番!」という薪ストーブは存在しません。
むちゃくちゃ調べましたが、それに出合うことはありませんでした。
しかし、次のポイントの中から自分の好みと合わせると、候補が絞れるはずです。
薪ストーブは高価なので、失敗したくないですからね。
ぜひ、参考にしてください。
①材質はスチール・ステンレス・チタンのどれ?
キャンプで使用する薪ストーブの材質は、スチール・ステンレス・チタンのメーカーによって大きさや構造が違います。
それぞれの特徴は次のようになっています。
スチール | ステンレス | チタン | |
重量 | 重い | 重い | 軽い |
メンテナンス | 要 | 不要 | 不要 |
価格 | 2-6万 | 2-5万 | 5-6万 |
スチールとステンレスは種類も多く、比較的安く購入できます。
しかし、安さに惹かれて得体の知れない中国メーカーは避けたほうがよいです。
ショボいですから。
2020年から徐々に人気が出ているPOMOLYのチタン製。
コンパクトに収納できて、重量2kg台は魅力的すぎます。
②炎が見える?
薪ストーブは内部が確認できる窓ありタイプと、窓なしタイプがあります。
窓ないタイプの方が安価ですが、窓ありタイプが断然良いです。
その理由は3つ。
- 炎が見えている方が癒しと楽しさがある。
- 窓が付いている方向が明るい。
- 燃焼状況が確認でき、薪ストーブの温度を下げることなく、薪を追加投入できる。
窓ありタイプの多くは、正面に小窓が付いています。
できる限り炎を楽しみたい人は、横にも窓が付いている薪ストーブがよいです。
最も炎を楽しめるのは、Mt.SUMI のロコモワイド。
家庭用ですか?と疑いたくなる雰囲気。
ただし重量20kgオーバー・・・。
③いろんな調理ができる?
薪ストーブは暖を取るだけでなく、調理ができるのが嬉しいところ。
天板の上で煮たり、焼いたり、お湯を沸かしたり。
火力が必要な調理の場合は、直火を使えるタイプがあると便利です。
調理に関して、群を抜いて楽しめそうなのが「ファイヤーサイド ozpig」。
薪ストーブメーカーが作っているだけあって、遊び心が優れています。
テントの中で使用できないのと、本体が小型なのが難点。
④薪の大きさとマッチする?
薪ストーブは機種によって、薪が入る長さが異なります。
販売されている薪の長さは40cmが主流。
薪ストーブの横サイズが40cm以下だと、切る手間があります。
薪の入れ方を工夫すると、薪ストーブの横サイズよりプラス2cmくらいは入るでしょう。
ちなみに、私が自宅の薪ストーブ用に作っている薪も40cm。
「ファイヤーサイド ozpig」に惹かれていましたが、薪が入らないため候補から外れました。
⑤煙が気になる?
薪ストーブといえば、煙突から出る煙が気になる人も多いはず。
薪ストーブ本体が二次燃焼構造であれば、煙は少ないです。しかし、ほとんどがそうではありません。
薪の燃やし方によっては、煙を最小限に抑えることができます。
薪を投入すると、それを一生懸命燃やそうとするため、煙が出ます。(これは二次燃焼構造でも同じ)
すぐに蓋は閉めず、少しだけ開けておきます。
すると、程よく酸素が内部に入り、勢いよく燃焼します。
煙突トップまで火が上がるほどよく燃えます。そして煙がかなり少ないです。
ある程度、薪が燃え始めたら蓋を閉めて、空気孔で調節します。
これで煙の量は、かなり少なくなります。
ただし、しっかり乾燥した薪を使っていることが大前提です。
また、煙突構造も重要です。
煙突が天板の上から差し込むストレートタイプの方が、よく燃え、煙の流れがスムーズです。
薪ストーブ横から煙突が出るタイプは、燃やし方が上手くないと蓋を開けた際に煙が逆流することが希にあるので要注意です(特にテント内)。
⑥片付けはしやすい?
薪ストーブの片付けは、灰の掃除、解体、煙突掃除、収納で行います。
灰は掻き出すだけですが、薪ストーブの構造によって容易さが異なります。
ANEVAY は入り口部分に段差があり、綺麗に掻き出すことができません。
よって、スコップで救い出したり、最後はひっくり返したりと内部を綺麗にするのに一手間かかりました。
灰の取り出しが簡単なのは、入り口部分に段差がないタイプ。
※出典 amazon
写真のgstove やテンマクデザインの薪ストーブは、このタイプです。
煙突掃除はタワシなどでもできますが、できれば専用の物がよいでしょう。煤がよく取れます。
そして収納。
ANEVAY は煙突を薪ストーブ内部に、うまく収納することができませんでした。
最終的にはケースに入れるわけですが、薪ストーブ内部に煙突が収納できるタイプがすっきりする感じがします。
テンマクデザインは、それができるので片付けの面でも心惹かれます。
⑦標準装備とオプションパーツ
薪ストーブの最低標準装備は、本体と煙突。
屋外使用の私がこれに加えて最初から欲しいのは次の4つ。
- ロストル
- 火の粉が飛散しない煙突トップ
- 棚
- ケース
※テント内で使用する人は、煙突とテントが接着しないようにテントプロテクターなども必要ですね。
ロストルは、ストーブ底面と燃焼部分を分離させる網の部分です。
※出典 amazon
ロストルがあると燃焼効率がグンと上がります。
最初からないストーブも多く、ANEVAY もなかったため100均アイテムで代用してみました。
サイズが合っていないため、これではあまり意味がありません。
純正パーツで付いているのが理想ですね。
火の粉が飛散しない煙突トップは、大小様々ですがメッシュになっています。
これがないと、煙突トップから火の粉が飛んで服やテントなどに穴が空く可能性は高まります。
薪ストーブ横に棚があると、とても便利だと感じました。
出典 amazon
お玉や菜箸をぶら下げたり、熱くなりすぎた調理道具を少し避けたりと重宝しそうです。
あと、持ち運ぶ際の取手にもなりますしね。
ケース付きの薪ストーブは、意外と少ないです。
コンテナに収納している人をキャンプ場では見かけますが、できれば純正のケースが欲しいところ。
※出典 amazon
これらを標準装備として備えているのが、テンマクデザイン。
メーカーによっては、オプションパーツが充実しています。
1番充実しているのが、gstove。
後々に買い足していくのに、純正オプションパーツが嬉しいところ。
しかし、沼のようにハマって必要ない物まで買わないように注意が必要です。
薪ストーブを使う場面は、ある程度想定しておくといいでしょう。
購入候補の薪ストーブ
薪ストーブを選ぶポイントは次の7つ。
- 材質
- 炎の見え方
- 調理方法
- 薪サイズ
- 煙突
- 片付けの容易さ
- 標準装備とオプションパーツ
これらと自分がキャンプする状況を照らし合わせて、譲れないポイントを選択します。
すると、薪ストーブが選びやすいです。
7つのポイントを自分の好みで考えると、私の場合は次のようになります。
- スチール以外
- 2面以上から炎が見える
- 直火も使える
- 約40cmの薪が入る
- 煙突はストレートタイプ
- 灰の処理が簡単
- 標準装備が充実
よって、購入候補は「テンマクデザイン ウッドストーブ サイドビュー」に決定しました!
ただ、サイズのMとLのどちらにするかは迷うところです。
さいごに
薪ストーブを購入する決め手になったのは、メリットに挙げた「薪の消費量」。
薪ストーブ自体は高額です。
しかし、焚き火台を使っての年間の薪消費量を考えると、薪ストーブの方がお得だと感じました。
では、素敵なアウトドアライフを!