みなさん、会議と聞いて何を思い浮かべますか?
あまりいいイメージがありませんね。
これは、ファシリテーターと呼ばれる会議進行をする人(会議を準備する人)が、どのような会議をすれば、実りのある会議になるかが見えていないんですよ、きっと。
どうせ会議をするなら、実りがあり、未来に向かって前進する会議がしたいですよね。
会議終了後に、
『今日も会議はつまらなかった・・・。』
『時間のムダ。』
ではなく、
『今日の会議は楽しかった!』
『活動が前に進んでいきそう!』
と、言えるようにしませんか?
そこで、オススメなのがこの本。
市民の会議術 ミーティング・ファシリテーションの入門。
著者は青木将幸さん。(青木将幸ファシリテーター事務所)
自治会、商店街、小学校の職員会議、NPOの理事会、企業のステイクホルダーミーティング、行政が開催する市民参加会議、国際会議、家族会議など、あらゆる会議を進行するミーティングファシリテーターとして活動中。
著者紹介にあるように、全国飛び回って、どんな会議でも進行しています。
研修や講習などの進行も仕事にしている私は、ファシリテーションに関する本を数多く読んできました。中でも今回紹介する本は、抜群に分かりやすいので、紹介することにしました。
私は、この本を教科書のように活用しています。オススメする3つのポイントを紹介しますよ。
タップできる【目次】
1 会議進行の手法がたくさん学べる
ファシリテーション関連の本を購入する人は、会議進行の手法を学ぶために購入するでしょう。
タイプ別会議攻略法として、「アイディアを出す会議」や「問題解決のための会議」など、10シーン紹介しています。
実際にその場にいないと、会議の雰囲気は伝わりません。これを「組織をよくする会議術」と「多様な参加者との会議術」として、プロの実践レポートを15シーン詳しく紹介されています。
事例がたくさん紹介されていますので、会議進行をしている人・したい人は試してみたくなる手法がたくさんあります。
2 ファシリテーションの意味が分かりやすい
前途、「詳しく紹介」と書きましたが、「丁寧に紹介」という方が正しいですね。この本、『ファシリテーションって何?』という人が手に取っても、読みやすいんです。
それは、カタカナ専門用語を連発せずに、噛み砕いて説明しているからでしょうね。
また、ページを開くごとに会議の様子を連想させるようなイラストが登場します。心和らぐ雰囲気で読み進めることができますよ。
途中でコラムのように、「会議をよくする道具箱」として、役立つアイテムが紹介されています。マジックひとつにも、こだわりを感じますね。
3 会議進行の技術・手法はもちろん、「心がけ」も大切だと気づく
会議進行をするにあたって、本を読んで手法を学び実践することは、とても大切なことです。私も本や上手なファシリテーターから学び、実践しています。
こういう本に書いている技術を学ぶことと同様、それ以上に大切なのは会議という「場」に対する「心がけ」なんでしょう。技術がすべてではないんですね。
「会議をよくする道具箱」というコーナーで、ぞうきんを紹介されています。会議で使用する道具や空間をぞうきんがけしてキレイにすることで、参加者を丁寧に迎えたり、空間と仲良くされるそうです。大切だと分かっていても、なかなかできないことですよ。
ファシリテーションスキルは、アウトドア活動でも活かされる。
私は年に数回、著者夫妻と「南海道ネットワーク」として一緒に活動することがあります。
その際に、いつも感じることは「いつも参加者(お客さん)を気持ちよく迎え入れる」ということ。参加者が集まる前から始める、場づくりの大切さをいつも学んでいます。
いかがでしたか?
「市民の会議術 ミーティングファシリテーション入門」について紹介しました。
オススメのポイントは3つ。
会議進行って、やりたくない人が多いんです。しかし、この本読むと『やってみようかな。』という気になりますよ。
会議進行をする人はもちろん、会議に参加するであろうすべての人に読んでもらいたいですね。読む人が多くなるほど、つまならい会議は無くなっていくはずです。
学校の先生、PTA関連の人は、こちらも要チェックですよ。青木さんの新刊です。