まつり(matsuri06)です。
2020年11月に書籍【「もう一度会いたい」と思われる人になる】が発売されました。
著者はインタープリターを生業にして20年、愛媛県在住の菊間彰さん(一般社団法人をかしや代表)。
私は菊間さんが2008年に独立をされてから、自然体験や企業研修など様々な事業でご一緒してきました。
その一つに本の帯で紹介されている、元サッカー日本代表監督の岡田武史さんが牽引する事業もあったのです。
主にアウトドア関連の事業で一緒に活動してきて、私は菊間さんから多くのことを学びました。
それが惜しみなく記されているこの本は、誰にでも役立つ内容です。
特に私と繋がるアウトドアガイドの人にはオススメしたかったので、紹介しておきます。
タップできる【目次】
インタープリターとは
菊間さんが生業とするインタープリター。一般的には、通訳者や解説者(ガイド)という意味で使われます。
しかし書籍で紹介されるインタープリターは、ただ話すだけでなく「体験を通して伝える人」として紹介されています。
また、一方的に話すのではなく、相手との会話(コミュニケーション)を大切にするのがインタープリターとしています。
この「体験を通して伝える」手法で、全国各地で研修を実施ている菊間さん。
20年の経験から紹介される事例が、とても分かりやすいです。
また、菊間裕子さん(理事であり奥様)の随所にプッと噴き出すようなイラストがあるため、とても読みやすいのです。
【目次】
第1章 インタープリターとは―ガイドにも学校にも仕事にも応用できる魔法の刀
第2章 インタープリテーションとはどんなもの—3つの導入事例紹介
第3章 明日から使える! おすすめアクティビティ10選
第4章 インタープリテーション虎の巻
第5章 インタープリテーションの「あり方」を探究する
第6章 インタープリテーションの事前調査と事後評価
第7章 私の失敗談&こんなガイドはイヤだ!
著者「菊間彰」が伝える3つの魅力
本の魅力について、菊間さんが伝えている動画があります。
インタビューしているのはオンライン・ファシリテーターの青木将幸さん。
■著者が伝える本の3つの魅力
- インタープリターがどういう人か分かる
- 誰にとっても役に立つ
- 人間関係が良くなる
菊間さんが伝える魅力にある通り、誰にとっても役に立ちます。
本の副題に「インタープリターが伝えるコミュニケーションと探求の極意」とあります。
コミュニケーションが必要ない生活を送っている人は、ほぼいないですよね。
インタープリターは「今、ここ」で起きていることをとても大切にします。
場の雰囲気や参加者の状態に合わせて、プログラムが進行できているかどうかは重要ですよね。
本の中で私が一番面白いと感じたのは、「第7章 私の失敗談&こんなガイドはイヤだ!」です。
菊間さんの赤裸々失敗談に加えて、反面教師にしたいガイドが紹介されています。
これに該当するガイド(アウトドアに限らず)は、たくさんいるはず!自分が、仲間が該当していないかチェックするのに役立ちますよ(笑)。
分かりやすく伝えるインタープリター
インタープリターについて書かれている本は、とても少ないです。
有名なものに1994年に発行された「インタープリテーション入門」があります。
現在インタープリターとして活動する人なら、一度は必ず目を通している本。
今となっては書いていることを理解できます。しかし、初めて見た時には翻訳本であることもあり、読みにくいと感じたことを覚えています。
菊間さんの本は、「分かりにくいことを分かりやすく」伝わるよう、言葉を噛み砕いています。そのため、読み物のようにスッと内容が入ってくるのです。
さいごに
プライベートでも仕事でも『もう二度と会いたくない!』よりは、『もう一度会いたい!』と言われた方が嬉しいです。
ぜひ、たくさんの人に読んでもらいたいですね。
著者の菊間彰さんと菊間裕子さん。
では、素敵なアウトドアライフを!