薪ストーブのある家は、室内全体が暖かい?いや、違うよ。




まつり
こんにちは!2013年から薪ストーブユーザー、まつりです。

薪ストーブを使っている話をすると、必ず聞かれることがあります。

 

『薪ストーブのある家って、室内全体が暖かいんでしょ?』と。

 

この質問に対して、『そう、めちゃ暖かいですよ!』と答える人と『いや、そうでもないですよ。』と答える人がいるはずです。

まつり
ちなみに、私は後者です(笑)。

なぜ、2つの答えがあるんでしょうね。これには、次の4つの要素が絡んでいますよ。

  1. 薪ストーブの暖房面積
  2. 住宅の断熱性
  3. 薪ストーブの設置場所
  4. 住宅の間取り

薪ストーブで家全体が暖まらない、我が家の状況で説明してみましょう。

 

1 薪ストーブの暖房面積

薪ストーブは製品によって、暖房能力(暖房面積)に違いがあります。

100㎡のストーブがあれば、150㎡のストーブもあります。ただし、これは薪ストーブの力を最大限発揮できた場合の数値です。

うちで使用している薪ストーブは、モルソー社の2110CBというタイプ。これの暖房能力は126㎡です。

ちなみに、数ある薪ストーブの中から、これを選択した理由は次の3つです。

  1. 観音開きの扉が珍しい。
  2. 45cmの薪が入る。
  3. 50%オフと安かった。

まつり
展示品として使われていたため、安かったんですね。

商品説明の少しイヤラシイところですが、暖房能力(暖房面積)に「最大」と表示していません。薪ストーブ専門店で、これについて説明はしてくれるものの、やはり最大数値を期待してしまいます。

 

では実際、我が家の薪ストーブはどれくらい温めてくれているのでしょうか?

 

我が家の図面。薪ストーブは、キッチンに設置しています。

 

250℃くらいで薪ストーブを運転した場合、色が付いている面積がおよそ暖気が行き届くエリアです。薪を何時間燃やしても、暖房面積はほぼ変わりません。

まつり
玄関は寒い・・・。

薪ストーブを中心に半径1m程度は半袖で過ごせます。半径2mエリアはシャツを羽織り、半径3mエリアはその上からフリースを着ています。

 

薪ストーブ設置前の暖房面積イメージ。

『暖房面積が126㎡だから、これぐらい暖かくなるはず!』という期待は、見事に裏切られたのです(笑)。

 

住宅雑誌などが特集する薪ストーブのある家で、薄着で過ごしている人の写真をよく見かけます。それとは、かなり違う環境の我が家。それは家の断熱性と関係がありました。

 

2 家の断熱性との関係

我が家は築40年の木造住宅。高気密・高断熱住宅ではなく、低気密・低断熱住宅なのです。どこからか隙間風が入ってくる、ということはありませんが、夏は暑く、冬は寒いです。

ガラス窓と戸が多いため、薪ストーブで作られた暖気は外に逃げやすく、外の冷気は室内に襲ってくるのです。

 

我が家のガラス窓とガラス戸の位置を確認するとよく分かります。暖気は外に逃げ、冷気大歓迎状態。

まつり
暖気キラー住宅ですね(笑)。

だから、少しでも暖かくなるように設置場所を考えました。

 

3 薪ストーブの設置場所

薪ストーブは設置場所によっても、部屋の暖まり方は違ってきます。

 

 

AとBでは、どちらが部屋全体を暖めることができるか?

 

答えはAですね。

部屋の中心に薪ストーブを置いている方が暖まりやすいですね。360°に熱を放出しますから。

Bだと熱を放出する範囲は180°と半分です。

我が家の場合は、少しでも暖房面積が広がるようにと、Aに近いパターンでキッチンに設置しました。おかげで、料理の際にはとても重宝していますね。

ただ、メリットばかりではありません。当然デメリットもあります。それは、薪ストーブを使用しないオフシーズンは、動線の邪魔になります。まったく機能しないインテリアが、部屋の真ん中にあるわけですから。

まつり
暖房面積と動線のどちらを選ぶか、悩ましいところです。

できるだけ暖房面積を広げたいと思っても、「間取り」との相性が悪ければ、家全体が暖まりにくいのです。

 

家の間取りと薪ストーブ

我が家は東西に長く、部屋数が多い住宅です。LDKが広い住宅であれば、薪ストーブの熱はうまく広がるはずです。

 

ところが我が家のように部屋数が広く、内部のあちこちに壁があると、そうはいきません。実際は図のように暖気は広がっていないのです。

仕切りが多い間取りだと、薪ストーブの能力を最大限に活かせないということです。

まつり
仕切りを少しでも取り払いたいと考えたことがありましたが、大工事になりそうな予感がして、辞めました・・・。

とはいえ、せっかく設置した薪ストーブで暖房面積を広げたいのです。

 

ファンを使って、暖気を送る

薪ストーブ設置1年目は、暖房面積が予想より狭かったため、どうにかして暖房面積を広げる方法を考えました。

その結果、2年目にこれを試すことにしたのです。

薪ストーブ周辺の暖気を、できるだけ遠くへ送ってくれるファンです。設置は簡単で、薪ストーブの上に置いておくだけ。熱に反応しファンが回転しますから、電源が必要ないのです。

 

ファンを設置した結果、もう少し暖気が欲しかった部屋の隅や脱衣所まで、ほんのり暖かくなったのです。

ただし、扇風機のように首振り機能はないため、暖気を送る方向へエコファンを手で動かします。

とはいえ、かなり有能なアイテムですから、もう1台購入したいところ。しかし、うちの薪ストーブのトップ面積は狭いのです、エコファンを2台置くと鍋・やかんを置く場所が少なくなってしまうため、未だ検討中です。

 

さいごに

薪ストーブを使っている家は、室内全部が暖かいわけではないのです。購入・設置を検討する際には、次の4つを考慮してみてくださいね。

  1. 薪ストーブの暖房面積
  2. 住宅の断熱性
  3. 薪ストーブの設置場所
  4. 住宅の間取り

設置後に、暖房面積を少しでも広げたいという人は、エコファンを置くといいですよ。

まつり
エコファン以外で、暖房面積を広げるための道具を今シーズン試す予定です。良かったら追記します。

では、素敵な薪ストーブライフを!

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2018.05.09