今週も山仕事のついでに、薪用の原木を持ち帰ります。いや、原木を持ち帰るついでに、山仕事でしょうか。
自分で薪づくりをしていると、時々こんな質問をされます。
『薪づくりする手間を考えたら、購入した方がお得で楽じゃないの?』
薪ストーブユーザー、もしくはこれから薪ストーブを導入しようと考えている人。「薪を自分で作るか? それとも薪は購入するか?」で迷っている人も多いはず。
結論から言います。
この質問に対する答え、「薪は自分で作るより、購入した方がお得で楽」なんです。
なぜか? を数値で見ていきましょう。
タップできる【目次】
薪を購入すると、年間150000円を超える!?
薪ストーブを1シーズン楽しむのに、いくら薪を購入する必要があるでしょうか?
我が家のケースで、これらを元に計算してみましょう。
- 1日の薪の消費量
- 年間稼働日数
- 薪の単価
薪の消費量(1日分)
1日の薪の消費量は、天候、時期、曜日によって違います。朝から夜まで焚きっぱなしの日もあれば、夜だけという日もあります。我が家の使用期間で平均すると15kg/日くらいでしょう。
これが15kgの量です。
薪ストーブ年間稼働日数
香川県の平野部ですから、11月中旬から4月中旬くらいの間、薪ストーブを使用しています。だから約5ヶ月、150日です。山間部になるとこれに30〜60日くらい日数が多くなるんでしょうね。
薪の価格
温暖な香川県でも薪ストーブを設置する家が増えてきました。『いつの間にか、あの家に煙突が出ている!』ということがあります。それに伴って薪屋も徐々に増えているようです。
薪屋の販売サイトをいくつか調べてみると、だいたい1kg60円〜70円ですね。平均65円/kgとしておきましょう。これは薪で人気の、クヌギ・ナラ・カシの価格です。
1シーズンの薪の購入予算
- 薪の消費量/日:15kg
- 薪ストーブ年間稼働日数:150日
- 薪の単価:65円/kg
これらを元に計算すると、1シーズンに必要な薪の購入必要予算は「146250円」になります。これには輸送(配達)料金は入っていません。もちろん着火剤や焚き付け材の料金も。
ちなみに、薪の年間消費量は「2.25t」、薪の1日の消費額は「975円」と出ました。
薪作りは時間もお金もかかる。
1シーズンに必要な薪の購入必要予算は「146250円」と出ました。
約150000円分の薪を購入しない場合は、次の作業を自分でする必要があります。
- 木を伐採する。
- 車に積める場所まで原木を搬出する。
- 車に原木を積む。
- 家(薪置き場)まで車で輸送する。
- 家(薪置き場)に原木を下ろす。
- 薪用にチェンソーで玉切りする。
- 薪割りをする。
- 薪棚に薪を積む。
- 1〜2年乾燥させる。
細かく挙げると結構な作業量があります。これを約2トン分、毎年です(笑)。自分で全部やることを想像してみてください。
・・・
ゲボ出ますよね。大変ですよね。
乾燥させる工程を除き、自分でこの作業を何日でできますか? 1日でできる人はいないでしょう。薪づくりを労働に置き換えて、みなさんが1日で稼いでいるお金と比較すると、分かりますよね。
薪割りに必要な道具
これらの作業に加え、自分で薪づくりをする場合には、道具が必要です。
私が薪作りで使用する道具たちです。
チェンソーモデルが違いますが、これらの購入費だけでも約80000円。これに加え、燃料費、メンテナンスも必要です。作業時の安全を考慮すると、防護服も含まれますね。
あと、一輪車も必要でした。
まとめ
いかがでしたか?
1シーズンに必要な薪の購入予算額と、薪づくりに必要な労力や予算を紹介してみました。
最初に結論を伝えたとおり、「薪は自分で作るより、購入した方がお得で楽」なんです。これから薪ストーブを家に設置しようと思う人は、参考にしてくださいね。
では、素敵な薪ストーブライフを!