10月7日、香川県主催「国立公園ウォーク」が開催されました。これは、瀬戸内海の美しい風景と自然を歩いて楽しみ、美しい海を守る活動を体験するイベントです。
全行程8kmの最後2km、観音寺市にある有明浜のビーチクリーンアップ活動に、かがわガイド協会のスタッフとして、行ってきましたよ。
100名の参加者と一緒に、浜辺に流れ着いた漂着ゴミを拾っていきます。
歩いている砂浜は有明浜。マテ貝掘りのスポットでも有名です。
『この辺りがよくマテ貝取れるんやー。』などと雑談しながら、小1時間ゴミを拾っていきます。
自然物に紛れて、発泡スチロールやプラスチック製品の破片がありますね。香川県の調査によると、香川県海域の漂流ゴミの80%くらいがプラスチック製品のようです。
ゴールした時には、ほぼ100%不燃ゴミが25袋集まりましたよ。2km区間の目につくゴミを拾い集めたら、この量になりました。
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ビーチコーミングは「拾う」と「探す」の両方するのが楽しい
海岸を清掃する活動は、日本各地で開催されています。ゴミを拾って、海岸をキレイにするのが目的ですよね。ただ、「ゴミ拾い」という行為に没頭すると疲れてしまいます。
そこで「ゴミ探し」ならぬ、「お宝探し」をしながらすると楽しいですよ。
今回拾ったゴミ?お宝?を見ていきましょう。
海ゴミに、思いを馳せる
漂着物には、いろんな種類のゴミがあります。観音寺の浜辺で見つけたからといって、観音寺で出たゴミとは限りませんからね。
牡蠣の養殖パイプ
このパイプ、何か分かりますか?
牡蠣の養殖で使用するパイプです。長いパイプは広島県のみで使用しているもの、短いパイプは広島県以外で使用しているものです。
つまり、長いパイプは瀬戸内海を漂流して、香川県の浜に辿り着いたということです。
おもちゃ
ポケモンドンジャラのパイ。他の種類が、海で漂流しているかも・・・。
黄金バットも発見!
動物の骨
骨! イルカの仲間「スナメリ」のものですね。個体数がそれほど多くないので、たまにこの骨に出合います。レアです(笑)。
これらを見つけては、『どこから流れてきたんやろ?』と思いを馳せながら、ビーチコーミングを楽しみます。
コアホウドリの雛のお腹から出てくる、日本産のゴミ
日本から遠く離れたミッドウェイ島に生息するコアホウドリ。
ゴミを食べ物と判別できずに、親が雛にそれを与え、雛はそれを飲み込みます。すると、ゴミがお腹に溜まり、消化されず死んでいきます。
雛鳥が食べたゴミに、日本から流れ出たゴミが含まれていることを2012年に知りました。『自分にも何かできることはないか。』という思いを持って、子どもと一緒に楽しめるビーチクリーンアップ活動に関わっています。
何千トンものゴミが漂流する中で、人が拾い集めるゴミの量など、たかが知れています。が、大小関係なくビーチクリーンアップ活動をすることで現状を知る人が、少しでも増えてほしいですね。
では、素敵なアウトドアライフを!