まつり(@matsuri06)です。
薪ストーブユーザーにとって、薪割りは日常の一部。
そして、それを楽しんでいる人は多いはず。私もその一人です。
たくさんある薪を割る道具、何を買おうか迷いますよね。この迷う段階も楽しかったりします。
そこで今回は、薪割り道具の種類を紹介してみます。『これ、欲しい!』『これ、いらない!』と判断する材料にしてみてください。
では、いってみましょう!
タップできる【目次】
薪割り斧・鉈
薪割りといえば、誰もが最初に思い浮かべるのは「斧」ですね。
和斧と洋斧の違い
斧は大きく分けて、和斧と洋斧の2種類があります。この2つの違いを知った上で、斧を選ぶと良いですよ。
違いは、ざっくり次の3点。
- 刃の角度(和斧は鋭角、洋斧は鈍角)
- 刃の重さ(和斧は軽い、洋斧は重い)
- 価格(和斧は安い、洋斧は高い)
和斧は割りやすい針葉樹(スギ・ヒノキなど)向き、
洋斧は割りにくい広葉樹(ナラ・カシなど)向き、
と、私は判断しています。
『斧を振り下ろせば、和斧だろうが、洋斧だろうが薪割りできる!』という達人ならともかく、斧の特性と自分が取り扱う薪の樹種で判断すると、斧は選びやすいですね。
価格は一般的に「和斧が安く、洋斧が高い」感じです。価格だけで、判断しない方がいいですよ。
グレンスフォシュブルークスの斧が一番いい
私が今までいろんな斧で薪割りをしてみて、一番嫌だったのが、原木に刃が食い込むこと。
食い込んですぐに抜ければいいですが、「突き刺さって抜けない」経験を何度もしてきました。
刃の角度が鋭角で、ヘッド部分が軽い和斧で、この経験をよくしました。だから、和斧は購入選択肢から自然と外れました。
『じゃあ、洋斧を買う!』と選択肢を絞り、洋斧の中から選んだのがコレ。
洋斧でちょっと高級な「グレンスフォシュブルークス」。
ヘッド部分が重いため、振り下ろす際に柄をグッと握れば、ケヤキなど特別割りにくい樹種以外は割ることができます。
また、ヘッド部分が槌の役割を果たすため、楔(クサビ)を打ち込むこともできる1台2役の優れものなんですよ。
手斧・鉈
斧で薪を作れば、それを更に小割りにして焚き付けを作りますよね。
焚き付けを作る時は、手斧ですか? それとも鉈ですか?
原木からの薪割りにも使うなら、ヘッド部分が重い手斧が有効です。

焚き付け作りが中心なら、手斧より軽いナタが有効です。
私はナタを使うことの方が多いです。なぜなら、山仕事でずっと使用してきたため、扱いやすいのです。
焚き付け作りを、たまに手伝ってくれる娘もナタを使います。
焚き付け作りには、手斧とナタのどちらか1つあれば十分ですよ。
キンドリングクラッカーなら安全
手斧も鉈も少なからず刃物を振り下ろしますから、安全に気を使います。一歩間違えれば、大ケガに繋がりますからね。
焚き付け作りも、いろいろなやり方をすれば子どもも楽しめると思っています。
そこで、購入を検討しているのはキンドリングクラッカー、略して「キンクラ」。
Kindling Cracker from ファイヤーサイド株式会社 on Vimeo.
力がなくても、いとも簡単に焚き付けだけでなく、薪割りもできる優れもの。「キンクラ」考案に至ったストーリーが、またいいんですよね。
13歳の若き発明家、エーラ・ハッチンソンは、斧で焚き付けを作るお母さんのケガを心配して、このキンドリングクラッカーを考案しました。
少女の自由な発想が、独創的な焚き付けづくり専用道具となって世に送り出されたのが2013年。この時、エーラ13歳でした。
以来、キンドリングクラッカーは、技術者である父の手を借りて大きく羽ばたき、現在では世界12カ国で愛用され、数々の賞を受賞しています。※ファイヤーサイドより
「キンクラ」を何度か使ったことありますが、非常に優れものでした。我が家は技術でカバーできるのですが、『欲しいなー。』と購入を迷っています。
手動薪割り機
薪割りの際に斧を振り下ろすのは、『重いからイヤ!』『危険だからイヤ!』という人は、手動の薪割り機を使っているんでしょうね。
油圧式手動薪割り機
手動薪割り機で、よく見るのがこのタイプ。
2本のバーを交互に押す油圧式薪割り機。10〜12トンのパワーを持っています。一時期、購入を検討しましたが、止めました。
簡単そうに割れますが、割るスピードが遅いんですよね。2つの動画を見るとよく分かります。
まずは、販売元の紹介動画を見てみましょう。
割っているのはヒノキです。針葉樹だからサクサク割れますよね。それでも遅いですが。
ちょっとタイプは違いますが、次は購入者の動画をどうぞ。
こちらは、コナラを割っていますね。広葉樹だから時間がかかります。バーを押すのも力が入っている感じが伝わってきます。
重い&遅いで、このタイプの手動薪割り機は、私の選択肢から外れていくのでした。
使いやすいのは、スマートスプリッターか
手動式なら、こちらの方が気になります。
重りを勢いよく下ろし、その力で薪を割るという道具です。
最大14トンの破壊力があるし、設置も運搬も簡単そうだから、購入を検討しています。
しかし、気になっていることが1つ。
ケヤキなどの硬い樹種は、重りを何回振り下ろせばいいのか? ということ。
50回くらい必要なら斧で割るよね、と自問自答しながら、注文しない道具ですね。
自社商品紹介動画は、比較的割りやすい原木を使っていることが多いです。
『広葉樹の節があっても、ホラこの通り割れるよ!』と紹介して欲しいんですが(笑)。
電動薪割り機
馬力は6〜7トンが主流の電動薪割り機。これは薪ストーブ導入時に購入しようか、とても迷いました。迷った挙句・・・
購入しました(笑)。
エンジン式薪割り機とどちらにするか、三日三晩ほど迷いました。結果、馬力より保管場所と金額を考慮して購入することに。
これも手動薪割り機同様、割っているのは割りやすいヒノキがモデルとして登場です。
「針葉樹で割れぬものはなし!」でしたが、広葉樹は・・・ビミョーですね。硬いのは割れずに、止まってしまいます。
電動ですから家のコンセントを使用しますが、割れずに止まった場合はブレーカーが落ちます(笑)。
では、倉庫で眠っているかといえば、そんなことはありません。現役で活躍しています。
動画を見ていただければ分かる通り、スイッチを入れてレバーを下ろせば刃が稼働します。レバーを下ろすのに力は必要ないのです。
だから我が家では、子どもがレバーを下ろす係、私は薪を乗せる&薪を片付ける係の2人で使用する際に大活躍です。
1人で使用する際は、原木を横に積んでおけば、座ったまま連続して使うこともできるから活躍していますよ。

直径10cm以下の丸太は、電動薪割り機がラクチンです。斧では割りにくいし、ナタでは時間がかかりますからね。
我が家は頂き物の原木が多いため、これらがたくさんありますから大助かり。
エンジン式薪割り機
ほとんどが馬力20トン以上あるエンジン式薪割り機。
値段が高いこと、音がうるさいことで購入を断念しました。住宅地でこれを使用するのは、さすがに気が引けます。
しかし、欲しいという気持ちは引き続きあります。これこそ「割れぬ薪はない」ですからね。
以前、薪屋さんで使用しているのを見学させていただきました。
メリメリッ!
メリメリッ!
って、サクサクと割れますから。豪快に薪割りする音とパワーに萌えます。
展示会でも指をくわえて、眺めていたことを思い出しました。
自宅以外に薪置き場を作るか、薪を販売することになれば購入したいところです。
さいごに
薪割り道具の種類を紹介してみました。
私は斧と電動薪割り機で、自宅用で消費する薪を作っています。使用する人のパワーや住居環境、予算などによって選択する道具は違ってきます。
どうせなら、相性のいい道具と出合えるといいですね。
では、素敵な薪ストーブライフを!