できるだけ蒸れないチェンソーパンツを探していた、まつり(matsuri06)です。
チェンソーを使用する際、林業用防護ズボンを履いていますか?
プライベートはもちろん、仕事でチェンソーを使用する人でも、履いていない人をよく見かけます。
林業用防護ズボンを履かない人の理由は、おそらく次の3つ。
- 重い
- 暑い
- 販売価格が高い
更に加えるなら『俺は大丈夫!』とかいう、「根拠なき自信を持っている」でしょうか。
林業に従事する人は、2015年から着用が義務化されていました。2019年8月からは林業に限らず、チェンソーを使用する全ての業務において、林業用防護ズボンの着用が義務付けられます。
法律で定められることですから、違反すると罰則がありますよ。
●事業者に対し、 6ヵ月以下の懲役又は50万円以下の罰金刑
●着用指示に従わなかった作業者に対し、50万円以下の罰金刑
※農家など、家族であっても雇用契約を結んで給与を支払っている場合は「事業者」と「作業者」扱いとなり、義務化・罰則対象となります。
タップできる【目次】
チェンソーによる切創事故の8割は足。
チェンソーはエンジンをかけて、ボタン一つで誰でも簡単に木を切ることができる便利な道具です。
だから、チェンソーを所有している人に「使いこなせる」と思ってしまう人がいるのも事実です。
しかし、チェンソーを「所有している&使ったことがある」と「使いこなせる」は違うんですよね。
日々、仕事でチェンソーを使いこなしている人でも、事故や怪我は隣り合わせです。
※森づくり安全技術・技能全国推進協議会のサイトより引用
チェンソーによる切創事故の8割は、足の部分というデータがあります。チェンソーを使用する場所が、下半身の近くということが分かります。
そこで、チェンソーによる切創事故の60%(腰から足首)から、身を守ってくれるオススメの防護ズボンを紹介しますね。
モンベルの林業用防護ズボン
2017年にアウトドアメーカー「モンベル」が、林業用防護ズボン「バリスティック ウルトラ ロガーパンツ」を販売開始しました。
チェンソーの刃が足に当たった際に、守ってくれる優れものです。
動画をご覧の通り。ズボン内にある保護材がチェーンに絡まり、事故を防いでくれます。
林業用防護服を着ない人の3つの理由。
- 重い
- 暑い
- 販売価格が高い
「バリスティック ウルトラ ロガーパンツ」には、これらを解消してくれる要素がありますよ。
バリスティック ウルトラ ロガーパンツが優良な3つの要素
発売されて、すぐに購入しました。1年ほど使っていますが、優良アイテムですね。
1 軽い
まずは着用した状態。
Lサイズを着用しています。前面がオレンジ、遠く離れても視認しやすいカラーです。
背面は、ほぼブラックで右ふくらはぎの部分にモンベルのロゴが入っています。発売当初のカラーは、このオレンジ×ブラックのみでしたが、現在はブラック×ブラックも販売されていますよ。
重量は1.17kgと林業用防護ズボンとしては、最軽量級のはず。
両サイドのポケットは、ファスナー付き。森の中で貴重品を落とす心配もなし!?
太もものサイドポケット(右)。
こちらはファスナーではなく、マジックテープ。
太ももサイドポケット(左)には、林業防護ズボンを意識して、チェンソーのイラスト入り。
2 ベンチレーション面積が広い
腰の下から膝裏部分まで、広いベンチレーション(通気孔)があります。ファスナーが2つあるから、開閉部を自由に調整できますよ。
森林林業環境機械展示会で、いろいろな防護服を物色しましたが、ベンチレーションがこれ以上に広いのはなかったですね。
ベンチレーション(通気孔)箇所のメッシュ生地。スケスケです。これ、夏は大助かりです。履いても履かなくても汗だくですから、履いて安全な方がいいですよね。
冬でも動けば熱がこもりますから、オールシーズン活躍してくれました。
ちなみに、熱がこもると体によくないので、休憩時には脱いで体を冷やします。
脱いだ時にパンツ一丁にならないよう、finetrack のアッセントパンツを履いています。メッシュ生地で乾きやすく、チェンソー防護ズボンのインナーに最適ですよ。
防護服なので生地は厚いです。伐倒、枝払い、玉切り、樹上剪定作業などでひと通りの作業で使いました。
生地が厚いからといって、動きにくいということはないですね。下半身に安心感が増すから、作業は捗ります。
3 比較的購入しやすい
価格は19800円(税別)。決して安くはありません。しかし、チェンソーによる事故を未然に防いでくれることを考えた場合いかがですか? 防護ズボンの価格帯は2〜3万円が多いから、比較的購入しやすいですね。
使用用途にもよりますが、薪づくりで玉切りくらいでチェンソーを使用する場合は、チャップスの方が安いからいいかもしれません。
これ以外の場合は、機動性を考慮して防護ズボンの方がいいですね。
さいごに
私が使って重宝している、モンベルの林業防護服「バリスティック ウルトラ ロガーパンツ」を紹介してみました。
これから防護ズボンを購入するという人は、候補のひとつに加えてみてください。
『汗をかいて暑いから、防護服は着たくない。』という気持ちも分かります。汗はシャワーを浴びれば洗い流せます。しかし、切創事故を起こすと、簡単には治療できませんからね。
「重い」「暑い」「販売価格が高い」などと言ってられません。プライベートはもちろん、仕事なら尚更安全意識を高めることをオススメしますよ。
では、安全なアウトドアライフを!