インストラクターとしてツリークライミングを各地で開催していると、参加者からよく聞かれる質問があります。
これです。
『ツリークライミングを始めたきっかけは、何ですか?』
今まで、何万回も100回は聞かれましたね。
おそらく、これからも聞かれると思いますから、記事として書くことにしました。
タップできる【目次】
ツリークライミングを初めて見たのは、香川県の小豆島
2008年3月、私が森林NPOのスタッフとして働いていた頃です。
神戸YMCAが小豆島の離れ小島「余島」で実施している野外活動プログラムを、(株)サントリーが支援する「余島プロジェクト」に関わることになりました。
関わるきっかけは、『子どもたちに、森遊びプログラムを提供して欲しい。』と相談依頼を受けたことから。このプロジェクトで、他に準備されていたのがツリークライミング。
余島にプログラムの下見に行った際、ツリークライミングを初めて見ました。
事前準備として樹上剪定作業をするクライマーの姿は、今でも目に焼き付いています。10m以上の高さで剪定作業を行い、登っている木から隣の木へロープで移動しているわけです。
枝打ちハシゴで5〜6mほど木に登ったことはありましたが、この作業風景は衝撃的でしたね。
簡単にできるなら、やってみたい!
作業を終えたフィールドで、学生を対象にしたツリークライミングが始まります。みんなスルスルとロープを辿り、樹上の世界へ。
学生『おー!思っていたより簡単!』
高いところまで登るのは熟練者だけかと思いきや、初心者も簡単に登っていくわけです。しかも、楽しそうな表情で。
この様子を、子どものようにワクワクしながら見学していたことを、今でも覚えています。そして、こう思うわけです。
- 自分も登ってみたい。
- 香川県でも体験提供したい。
- 樹上作業ができるようになりたい。
『自分も登ってみたい。』という思いは、この後すんなりと実現するのです。
10分の体験で、引き込まれた世界
この時、ツリークライミングの講師で来ていたのは、山梨県小淵沢の安藤義樹さん。ツリークライミングのインストラクターであり、樹木のスペシャリスト。
・安藤義樹さんのサイト:Annの森プロジェクト
夕暮れ前で片付けする様子を、ワクワクした表情で見学していた私。その表情を感じ取られたのか、安藤さんが声をかけてくれたのです。
『登ってみますか?』と。
この誘いに飛びついたのは、言うまでもありません(笑)。
ツリークライミングの説明を聞きながら、初めて身につける道具にドキドキ。
少し恥ずかしながらも、登らせてもらう木に触れて挨拶をしました。
初めてツリークライミングをした時は、地上2mくらいでブラブラ。木に登るというより、ただぶら下がるだけ(笑)。いろんなポーズを取って道具の使い心地を体感しました。かなり疲れるのでは?という予想に反し、楽チンだったのです。
あ、写真の状態は、腹筋がキツイです(笑)。
10分ほどの短い体験でしたが、道具のスゴさはもちろん、今までとは違う樹木の魅力を感じましたね。
この後、『次は、いつツリークライミングができるのか・・・』と、ツリークライミングを検索したのを覚えています。
ツリークライミングが気になりつつも、この時は10分の体験でお預け状態(笑)。このお預け状態がきっかけで、やりたい気持ちが盛り上がっていったんでしょうね。
それから数ヶ月。2008年11月に、当時の余島プロジェクト担当部長とインストラクター安藤さんにセッティングいただいた「ベーシックツリークライマー講習会」に誘われ、山梨県小淵沢へ。
ここからツリークライミングに、ハマっていくわけです。
では、素敵なアウトドアライフを!